2014年10月31日金曜日

大都市圏の鉄道網充実と地方鉄道の改善案について(冷蔵風味)

№0169
JR東日本、「上野東京ライン」は来年3月14日開業 東京~上野間を結ぶ


この前の羽田空港直通のニュースは、もし実現するとしてもまだまだ先の話だろう

けれど、多くの利用者がある首都圏を始め三大都市圏の鉄道網のサービス向上

はとてもいいことだと思う。

片や地方の鉄道では、こうなったらいいだろうけれどおそらく実現はしないだろう

という事例が数多くある。過去にもいくつか触れてきたけれど、今ざっと思いつく

だけでも

北陸鉄道石川線浅野川線を地下路線かつ香林坊経由で結び直通運転させる。→(参照先)

②松本電鉄(今はアルピコ交通か...)上高地線を、その名のとおり、新島々から沢渡経由で上高地まで延伸する。→(参照先)

一畑電鉄北松江線の松江しんじ湖温泉から、JR松江駅まで延伸する。
伊予鉄道高浜線の松山観光港までの延伸。→(参照先)

熊本電鉄藤崎線を藤崎宮前駅から熊本バスセンターの電停付近まで地下で延伸する。→(追記)

⑥JR鹿児島本線および久大本線と西鉄天神大牟田線が交叉しているところに
乗り換え新駅を作る。→?

といったところ。私が西日本にしか住んだことがないので、思い浮かぶ事例が

どうしてもそちらに偏ってしまうが、全国レベルではまだまだ色々あるだろう。

⑥の事例だけは比較的容易に出来そうな気もするのだがJRと西鉄の確執の

根深さ故か、自治体や地域の要望にすらあがっていないようだ(色々検索して

みたけれどヒットしなかった)。でも二路線の沿線相互の利便性が増すのでトータル

の利用者の増加は見込めるだろうから、両社にとっても悪い話ではないと思う

んだけど。特に西鉄については自社バス路線とセットでのモンロー主義が酷い。

営利企業としては当然の姿勢かもしれないが、公共交通の担い手としては如何な

ものかと思う。

新線とか延伸については、地方であっても、比較的都市部でニーズがあったり

(①③⑤)

環境面から鉄軌道のアクセスが望ましかったり(②)、公共交通機関同士の連携が

期待出来たり(④の例では船舶と鉄道)、利便性の向上で利用客の増加⇒鉄道

事業者自身の経営改善(利用客減→本数減や運賃値上げ→更に利用客減→

廃線 の悪循環からの脱却)(全般)にもなり得ると思うのだが、いかんせん主と

して資金面から事業者自力での新規路線開設はまず不可能である。現代の我が

国は(地方に行くほど)車社会でもあり、鉄道施設は事業者の財産としての位置

付けから、近代化補助等はあるけれど積極的に公的資金を投入していこうという

機運に乏しいように感じる。

上下分離方式(整備新幹線的な?)、かつ比較的潤沢な道路財源からの捻出で

上記事例のような路線への国や自治体の積極的な動きがあればいいのにと

いつも思う。

【追記】⑤の熊本電鉄については、自社のHPLRT化の推進と市電への乗り入れ

更に終点御代志より菊池方面まで北伸させたいという構想が掲載されていた。

実に素晴らしい計画だ。電鉄と交通局の軌間の違いだとか解決すべき課題は

多かろうが、是非実現させてもらいたいものだ。

片や、蛸が自分の足を食べるように一等地のターミナルホームを潰して自社ビル

を建てたり(当然地下鉄との乗り換えは遠のいて利用者サービスは低下)、また

地下鉄との相互乗り入れに積極的で、あまつさえ自社分の路線まで複線化して

しまったJR(でも、筑肥線の博多‐姪浜間廃止はもったいなかった。電化と段階的な

高架切り替え、複線化を進めていけば都市路線として活用されたろうに...後の

祭りだけど)とは対照的に、乗り入れの協議をのらりくらりとサボタージュしながら

今に至ってもまだ実現させていないどころか、末端区間を不採算だからとバッ

サリ切ってしまう自社路線(鉄道)へ志の欠片も見られない某N鉄

ならばもういっそ分社化してバス事業だけ専業でやってればいいのにね。


(H27.9.8追記)
⑥に関する記述がwikにあったので、転記してみる。

井尻 - 雑餉隈間では鹿児島本線をオーバークロスするが、かなり前から「JRと西鉄の同居駅を

新設したらどうか」という提案は地元よりなされている。しかし、オーバークロスする場所の周辺には

中学校や工場があるほか、周りが住宅地の上にJR側では笹原駅と非常に近くなってしまうためか、

いまだ具体化には至っていないのが現状である。同様に試験場前 - 津福間でも鹿児島本線をオーバー

クロスする地点への新設駅の設置を要望する声があるが、こちらも具体化はしていない。

どちらも是非具体化させてほしいものだ。






鉄道

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