2014年10月7日火曜日

スケール表記1/144 元祖ガンプラ300円

№0144

中学1年の夏休み、友達のO君(前出)から電話をもらった。「ガンダムのプラモ

デル」が発売されているというのだ。その頃私は郊外の新興住宅地と言えば聞

こえはいいが、山の中を切り開いた団地に住んでいた。市街地に降りるにはバスで

30分は覚悟しなければならないところだったが、同郷のO君はその市街地に

買物に降りて歩く道すがら模型店ないしは玩具屋の店頭で それ を発見し、

親切にも電話連絡をくれたのだった。「立て替えて買って帰ってやるよ。300円

のと700円のがあるけどどっちがいい?」と選択を迫られた。大きい方は分離

合体出来るとの説明も受けたかもしれない。現物を見たO君は、300円の方を買い、

私は電話口で700円のを選んだ。いや、別に後悔はしていないし、今でもいい

思い出だ。だけど、後の主流となるスケール表記1/144のガンダムはスグレ

モノだった。当時でも、やれば出来なくはなかったはずだが、1/100は太腿と

足首が固定だった。いやむしろ1/144が革新的だったのだと振り返る。1/100

の方はクローバーのダイキャスト玩具を踏襲した、「組み立てるおもちゃ」の王道

だったと言える。Aパーツ、Bパーツ、コアファイター(コアブロックに変形)の合体

とか、玩具オリジナルのスプリング発射ギミック付きロケットランチャーがそうだ。

1/144の源流は、その数年前?に発売されたジョイントモデルだったのかも

しれない。玩具的なパンチ発射ギミックも分離合体もないがプロポーションと関節

可動にはこだわりがあるところがそうだ。だが、値段的難易度(ジョイントモデル



高かった、確か)では圧倒的に勝る1/144ガンダム(300円)だが、まともに

作り上げる難易度は反比例して高かった。ジョイントモデルは基本的に組み立てる

だけで完成した。色も最初から塗ってあった。ガンダムは接着剤使用、そしてな

んと言っても成型色が白一色だったので、いやでも塗らないと様にならないのだ

(ずっと後に出たFCMは、この問題をほぼ解決していたけれど、時既に遅しだ

った)。本体の三色(四色?)塗り分けは勿論だが、更なる関門がロボットプラモ

(に限らず人形=ヒトガタ)の命とも言えるだった。ヤマトや999の100円シリー

ズとかもよく作ってはいたけど、色とかほとんど塗った記憶がない。それ以前

言わずもがな。

書店でHOBBY-JAPANのHOW・TO・BUILD・GUNDAMを目にするまでは

パテやマスキングゾルはおろか、面相筆の存在すら知らなかった中1の私では

あったが、色々と修行を積まさせてもらったと思う。説明書の指示通り、ランナー

に付いたまま、パーツに色を塗っていたが、当然の如くはみ出しまくりだった。

どちらかというと、後発の「シャア専用ザク」や「改良強化新型グフ」の方が、うまく

作れた気がする。そう、「気がする」だけだ。800円の「ドム」は、弟が買ってもら

っていたな。


見ずに描く⑦

見ずに描く⑮

見ずに描く⑯

見ずに描く⑰


機動戦士ガンダム



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