2014年11月27日木曜日

RX-193

№193

とZZで完全に打ちのめされて再起不能になったティーンエイジャーのアニメファン

というかモデラーもどき(平たく言えばオタク)だった私も、大学入学を機に?更生し、

そちら系統とは完全に縁が切れたかに思えた。大学1年の時に同じ下宿だった

同級生(見た目は普通というかむしろ小洒落た今風の若者だった)から、意外にも

「今度ガンダムの新作映画があるんだぜ」と、やや興奮気味に話された時は、少し

反応に困った。別に隠していたわけではないけれど、当時は、80年代前半から

始まった日本サンライズを中心としたリアルロボットアニメブームも完全に下火に

なっており、私の友人達の話題の中心は、洋服であったり、美味しい店であったり

バイクの話だとか、定期試験やレポートの情報交換であったり、合コンの話だった

りと、過去を振り返る余地などなかったからだ。

ただ、その時、私が直感で彼に返した言葉は「安彦さんが描いてない訳のわからな

いオールバック(デザイン北爪某)、こんなのはシャアじゃない」というニュアンス

のものだったと記憶している。

基本的には今もその思いは変わらない。「逆襲のシャア」を傑作とみるか駄作と

言い切ってしまうか、評価は人それぞれだろうけれど、公開時は上記のような理由

でスルーしつつ、しばらくして出されたレンタルビデオを借りて観た時、私は劇場

まで足を運ばなかった自分の判断が正しかったと自負したのだった。でももし仮に

キャラデザとか作画が安彦良和氏だったら二念なく行っていただろう。力技の物語

展開とZに引けを取らない電波ゆんゆんのキャラクターたち、無意味な死の連続、

理解不能なラスト。一回観ただけでお腹一杯だった。

ただ、Z、ZZからの流れを汲む話というのが、アクシズという一つでかい繋がり

があって、もう一つの主役であるMSも、MK-2→Zの新旧交代したのが、再度

リガズィ→νと立場が逆転しているあたりは面白さがあった。同様のことが、ホビー

ハイザックとかGMⅢにも言える。

でも私をガンプラの世界に引き戻すきっかけとなったのは、この後でガンダム初の

OVAとして発売された「ポケットの中の戦争」だった。

タイトルのνガンダムは、微妙...だけどフィンファンネルのお蔭で一応主役なり

のキャラ立ちはしていたと思う。ただ、相方のサザビーもだけどUC79当時からすると

恐竜的に巨大化していて(サイコガンダムは論外として)、それが、続くF91とか

での小型化という揺り返しの流れを作った一因なのかなと。プラモデルでUC二桁

台のMSと同スケールで並べた時の違和感も凄いが、こういう迷走もある意味

時代の流れだったのかもしれない。





カラオケ


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