2014年11月6日木曜日

動物農場/1884年

№176
いずれもジョージ・オーウェルの手による小説。学生時代にこの著者に関する論評

の英文がテキストだったこともあり、何となく憶えていた。ここ最近の私の読書傾向

として、本文は取り敢えず置いといて巻末の解説を読み進むことが多い。本当は

テキストに載っていたことかもしれないが、英文読解力のない私には今回読んだ

彼の波乱に富んだ生涯が新鮮だった。「動物農場」は、英国本国でアニメ化されて

いるのも知っていたが、巻末の解説やwikiを読むと、当初社会主義に傾倒した作者

ではあったものの、本作はその過程で体験した旧ソビエトの共産主義の欺瞞や恐怖

政治に対する痛烈な皮肉が込められているとのこと。

でもアニメ映画は近年ジブリが買い付けてDVDで再配給しているという事実に

胡散臭さを感じ警戒心が湧く。昔、確かアニメージュの誌面で映画の紹介を読んだ

ときは、その画像のおどろおどろしさもあり、一度鑑賞してみたいと思いもしたが、

今はちょっとわからない。

1984年」は、管理社会、全体主義の恐怖を描いた云々が良く言われるが、この

粗筋を読んでよく連想するのは、レイ・ブラッドベリの小説「華氏451度」と

映画「未来世紀ブラジル」だ。前者は未読なので何とも言えないが、後者は学生

時代にレンタルビデオで借りて観た。感想は...もう本当に意味不明でわけが

わからなかった。少なくとも繰り返し観たいと思えるような内容ではなかった。

ハッピーエンドではなかったので、おそらくオリジナル版なのだと思う。

本題に戻ると、オーウェルの二冊(角川文庫とハヤカワ文庫)は今も本編の頁を

めくられることなく私の書庫に収まっている。


 





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