2014年7月19日土曜日

しんしんしん

№0077
古惚け黄蝕だ心は 汚れた雪のうえに落ちて 道の端の塵芥と混じる 塵芥と混じる

何もかも嫌になり 自分さえ汚れた雪のなかに消えて 泥濘になればいい なればいい

車が走る白いものは雪 人が歩く雪は白い 街の裏の吹き溜り 吹き溜まり

その時ぼくは見たんだ もっと深く響く何かを 黙りこくった雪が落ちる 雪が落ちる

都市に積もる雪なんか 汚れて当たり前という  そんな馬鹿な 誰が汚した 誰が汚した

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