№485
クリス:「アル!どうしたの?何か心配事?」アル:「うーん別に」
クリス:「何でも相談に乗るわよ」
アル:「うーん・・・」
クリス:「ねぇ、そういえばバーニィはどうしてるの?最近見ないわね」
アル:「知るもんか、あんな奴」
クリス:「えっ・・・どうしたの?」
アル:「あのね、もしも・・・もしもね、宇宙艦隊が攻めてきてこのコロニーが潰されちゃうとしたら、クリスどうする?」
クリス:「戦うと思うわ」
アル:「えっ、逃げないの?」
クリス:「そうね、逃げないと思うわね」
アル:「怖くないの?」
クリス:「怖いでしょうね。でも怖いのには耐えられるけど、一人ぼっちになるのは耐えられないから」
アル:「一人ぼっち?」
クリス:「お母さんやお父さんやアル、それに友達。私の大切な人が皆死んじゃって私だけが生きてるってこと。自分だけ逃げても一人じゃ生きていけないもの私」
アル:「やっぱり逃げるっていうのは卑怯な事なんだね!」
クリス:「そうじゃないの。私が戦うとすれば結局は自分のためよ。自分が一人ぼっちになるのが怖いから戦うんだと思うの。でも、それは私の生き方。逃げる事もその人の生き方。どっちが正しいとか間違ってるとか誰にも決められない事なのよ。
戦えばそのために人が死ぬわ。
でも戦わなくても死んでゆく、正しいことなんてどこにも無い。
自分に出来ることをするしかないんだわ。
あは、関係ないこと喋っちゃったな、ごめんごめん」
アル:「んーん、ありがとう!」
クリス:「あっ!ねぇ!バーニィに会ったらよろしく伝えて!」
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