№0048
今、手元に新潮文庫の「月と六ペンス」がある。何年も前にタイトルの有名さに
つられて買ってはみたものの、全く読んでいないのである。いや、正確には背
表紙に書いてある粗筋だけは読んだ。そこで挫折した; 少し引用してみる。
「平凡な中年の株屋ストリックランドは、妻子を捨ててパリへ出、芸術的創造
欲のために友人の愛妻を奪ったあげく、女を自殺させ、タヒチに逃れる。ここ
で彼は土地の女と同棲し、宿病と戦いながら人間の魂を根底からゆすぶる
壮麗な大壁画を完成したのち、火を放つ。(以下ry」
もうこれを読んだだけでお腹いっぱい。ヘヴィ過ぎる;っていうか単なるキチ●イ
じゃん...こんな話に感情移入できるかよ!なのである。
でも解説によれば1919年に発表されてすぐに英米両国でベストセラーになっ
たらしいというからなにがなんだかわからない。ゴーギャンの伝記に着想を得た
由もあるようだが、そのベースの実話とか余計に怖くてちょっとググれない。こう
いう破天荒さは常人というか凡人の私には思いも及ばないが、一方で「現実・
日常からの飛躍」に、正直少し憧れるところもないではない。とりあえず、今は
無理だが、気力のあるときに全篇読破してみたい。私のブログは、というか半
生は「今は○○出来てないけど、いつか□□してみたい」という中途半端以前
の「まだ始まってすらいないよ!」のオンパレードで、自分の書いた内容を読み
返して忸怩たるものを感じるが、いや、これでいいのだ!ここは私の日記帳だ
から(aary
日記の書き殴りついでに裏表紙カバー(?)に記載された著者の他作品を追記
してみる。絶版もあるっぽい?
○ 人間の絆(一~四)
○ 女ごころ
○ お菓子と麦酒
○ 雨・赤毛
○ 太平洋
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