2014年6月18日水曜日

「ブレードランナー (Blade Runner) 」①

№0041

今でこそ、肯定的な評価というか、好きと言えるのだけど、初見の時の感想は

正直「なんじゃこりゃ!?」だった。というのも、「スターウォーズ」のハン・ソロ

や、「レイダース」のインディアナ・ジョーンズで当時大人気のアクション(?)俳

優であったハリソン・フォード主演で、「エイリアン」のリドリー・スコット監督作品

ということで、メディアの前評判も高く、ポリス・スピナー(空飛ぶパトカー:完全

に脇役)や、デッカードブラスター(単なる拳銃)も何だかスーパーメカっぽい取

り上げ方をされてて、いやが上にも“SFアクション巨編”に違いないと、勝手に

期待を膨らまさせられていたのだ。

しかし!実際は陰鬱でハードボイルドでカタルシスのないストーリー展開で、何

より主役であるリック・デッカードが弱い!ほとんどやられっ放しって感じで、と

にかく、鑑賞後の消化不良感は半端なかったのだ。この作品の良さは「そうい

う世界観」であると受け入れて、三度四度繰り返し観ることで味わい深いものに

転化していったように記憶している。ちなみに、この映画を観る前からハヤカワ

SF文庫の「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の小説の存在は知っていた

のだが(タイトルと表紙の絵が印象に残っていた)、この小説が映画の原作であ

るのを知ったのは恥ずかしながらずっと後年のことである(改訂版の表紙で、

赤字でそう表記されて初めて気付いて中身を読んだ;)。




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