「ロイコクロリディウム(学名:Leucochloridium)は吸虫の属の一つで寄生虫。レウコクロリディウムとも。
カタツムリの触角に寄生してイモムシのように擬態し、だまされた鳥がこれを捕食し、鳥の体内で卵を産み、
鳥の糞と共に卵が排出され、その糞をカタツムリが食べて再びカタツムリに侵入する。
【生態】
一般に寄生虫というのは、中間宿主にこっそり隠れており、最終宿主がこれを気付かず食べることが多い。
しかしロイコクロリディウムは最終宿主に食べられるよう、積極的に中間宿主をコントロールして餌の
真似をさせるところに特徴がある。
この吸虫の卵は鳥の糞の中にあり、カタツムリが鳥の糞を食べることでカタツムリの消化器内に入り込む。
カタツムリの消化器内で孵化して、ミラシジウムとなる。さらにスポロシスト、中に10から100ほどのセルカリアを
含んだ色鮮やかな細長いチューブ形状へと成長し、カタツムリの触角に移動する。その状態で膨れたり
脈動したりする事で、触角に異物を感じたカタツムリは触角を回転させてあたかもイモムシのように振舞う。
このような動きを見せるのは主として明るい時であり、暗いときの動きは少ない。また、一般のカタツムリは
鳥に食べられるのを防ぐために暗い場所を好むが、この寄生虫に感染したカタツムリは脳をコントロールされ
明るいところを好むようになる。これをイモムシと間違えて鳥が捕食し、鳥の消化器内で成虫であるジストマへと
成長する。つまり、カタツムリは中間宿主であり、鳥が最終宿主である。
ジストマは扁形動物らしく長く扁平な体をしており、腹に吸盤がある。鳥の直腸に吸着して暮らし、体表から
鳥の消化物を吸収して栄養としている。無性生殖が可能だが、雌雄同体で交尾もできる。
鳥の直腸で卵を産み、その卵は糞と共に排出され、またカタツムリに食べられる。」 (出典)
この忌まわしき寄生虫の生態は、人間社会、とりわけ今の日本国の置かれている状況についての様々な
示唆に満ちている。
ここまで読まれたあなたは、そうした「今そこにある危機」「膏肓に入った病」を想起いただけただろうか?
そのような方が一定数以上おられるのならば、まだ我が国にも希望は残っていると言えるだろう。
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