2014年8月28日木曜日

2001年宇宙の旅 / 2001: A Space Odyssey

№0106



超々有名なSF映画。最早古典とも言える本作。小説はアーサー・C・クラークで

映画の監督はスタンリー・キューブリック。尤も、様々なソースによれば、本作

は双方の共同作品というか確執というか、映画と小説で異なる解釈も色々あっ

たりするみたいだけれど。ストーリーのベースはクラークの「前哨」という短編。

私にしては珍しく、両方鑑賞、読了しているので胸を張って言うと、実際のところ

そんなに大きな差異はないのかなとも思う。映像であるが故に説明的な内容を

省いて受け手の解釈に任せているようなところが映画にはあるし、それでも十

分伝わると思う。というか、初上映が1968年4月とか信じられないくらい今で

もビジュアル面とか全く問題なく通じる凄さを感じる。私が気になったのは演じ

ている俳優が元々スタイルの良い西洋人であるためだろうけど冒頭の猿人達

の足が長すぎることくらいか(典型的日本人の胴長短足である私の私見です;)。

この映像の凄さはキューブリック監督の完璧主義の成せる業だろうと思う。

どこかしら牧歌的な印象も受ける邦題だが、原題は2001: A Space 

Odyssey)である。

Odysseyとは
【名詞】
1[the Odyssey] オデュッセイア Homer 伝えられる叙事詩; cf. Iliad》.
2
[時に o[N16-A12A]] 【可算名詞】 長期の放浪長い冒険(の), 遍歴.



邦題は、上記2の意味で訳されているようだが、内容的には1のニュアンスも強

く受ける。「2001年:宇宙の叙事詩」...うーんちょっと違うか。

コンピュター「HAL9000」の人間への叛乱というか、自らへの不安要因である

乗組員達(ボーマンとプール以外の三人はコールドスリープ中)を、淡々とデリート

していく様は、却って恐ろしいものだった。

マイナーなネタで恐縮だが、昔月刊ホビージャパン誌で小林源文氏が連載していた戦争劇画で、現代

の傭兵三人組だかが主人公の物語があったが、その中にナチスの残党と対決する話があって、敵の

親玉がヒトラーの記憶を移植した?コンピュータでビジュアルは映画そのままに、その名も「HEL4500」で

中学生の自分は失笑と同時に、桁を半分にする妙な奥ゆかしさに感心したものだった。

何はともあれ、SFファンというか映画ファン必見の作品であることは間違いないと思う。

Wikiによれば結局は実現しなかったとのことだが手塚治虫御大に美術担当へ

のオファーがあったとのこと。これは今回調べてて初めて知った。


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