2015年6月20日土曜日

グロイザーX / Groizer X

ついつい「空爆ロボ」とか「超爆」とか肩書を脳内補完してしまうが、何もつかないのが正解。
№353


「飛べ! グロイザーX」OPフル/池田鴻





 桜多吾作師匠は、その当時私の中では大別格だったので、この作品の放送開始当初は結構期待しながら観ていたように思う。
 とは言いながら中国地方では確か平日の夕方放送だったので、小学生の自分は観たり観なかったり。あと、どこまで本当かはわからないが、後々様々なソースで読んだ「東映動画」と「ダイナミックプロ」との確執が本作を「ナック」制作とさせたとの経緯、桜多師匠と現場スタッフの諍いで、製作現場が荒れに荒れてそれが作品の質にも反映されたとの記述は「さもありなん」と思わせるだけの背景はあったと振り返る。
 ストーリー展開が冗長に思えた(思い出せるのは茜島の飛行場で赤とんぼが飛ぶシーンばかりだ)のも、中々ロボットになってくれないグロイザーに苛立ちを覚えたのも、みんな私の未熟さ故だ。
 「グロイザーx」の本旨は飛行形態であり「グロイザーロボ」はあくまでもオマケなのだと気付くまで、実に永い年月を要した。「アイアンキング」で霧島五郎は脇役、静弦太郎が主役と理解するまで、「ジャンボーグA」で、タイトル名以外のロボ→ジャンボーグ9に取って代わられる理不尽を受け入れられ、それも味わいなのだと思えるようになったのも大人になってからだ。
 やはり諸々の経緯も何もかも含めて桜多吾作先生は偉大だとの思いを強くする。


【年表】




こちらの方のブログが大変詳しくてためになる。



ご本人はおそらくテレビの製作現場の指揮?で手一杯だったのかもしれないが、コミカライズ「パンチョス石綿」という方の手によるものだったと記憶している。出来ればご自身の筆による漫画も読んでみたかった...と思ってwikiを開くと二誌に連載されておられたようだ。大都社さんか双葉社さんあたりがコミック化してくれたらいいなとふと思う。そしてもう一点、上記画像のとおり、この名OPとEDを歌っておられるのは誰あろう「翔べ!ガンダム」の池田鴻さんという、さりげない豪華さ(?) やはり本作は深い。



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